アトリエ・ムーンの「ちょっと寄り道市」
2006年 05月 13日
東本願寺の骨董市を見た帰りに、円山に寄り道をして、「アトリエ・ムーン」さんの駐車スペースで開催されている「ちょっと寄り道市」を見てきました。
「ちょっと寄り道してみようかな~」という感覚で気軽に見ることのできる青空骨董市で、「昭和館」ともう一軒がお店を出していました。
「昭和館」さんは大正~昭和にかけての雑貨が豊富な骨董屋さんで、「価格破壊」と呼ばれるほどに値段がお得なことが特徴。
今日はコーヒーカップがほしかったけれど、既に部屋が食器で埋もれているため、ちょっと自重しました。
東本願寺で結構お金も使っていましたし☆
本家の「アトリエ・ムーン」さんもセールを開催。
本来の扱い品ではない日本製のレトロな食器などが、かなりお得な値段で並んでいました。
ステンレス製のケーキセットなどは懐かしくて、かなり欲しかったのですが、一応我慢。
「ちょっと寄り道市」は毎月第2・第4土曜日に開催です☆
ところで、今日は骨董市の後に北海道神宮の桜を見学して、そのまま真駒内公園に移動してお花見をしました。
本当は、北海道神宮でお弁当を食べようと思っていたのですが、予想通りの賑やかさだったので、静かにお花見をできる場所に移動したのです。
真駒内公園では火器の取扱ができないため、ジンギスカンなどを目的とした人たちはいません。
ということで、本当の意味での静かなお花見が楽しめました。
それにしても、桜の花というのは、本当に日本人としての心に伝わる美しさがあります。
僕は古いものを集めているためか、桜の花というと、どうしても太平洋戦争を思い出さないではいられません。
事の善悪の判断は別にして、桜の花は戦争で亡くなった人々の魂を思い起こさせるのです。
散るために咲いてくれたか桜花 散るこそものの見事なりけり
故郷を離れ、戦地に赴き、無念の中で死んでいった若者達のせめてもの慰めが、靖国神社の桜となって咲くことだったとしたなら、僕は靖国神社を簡単には否定できないような気がします。
西条八十が作詞した有名な歌に「同期の桜」という曲があります。
貴様と俺とは同期の桜
離れ離れに散ろうとも
花の都の靖国神社
春の梢に咲いて会おう
もともと少女雑誌に発表された曲を軍歌として再生させたこの曲は、「散ることの美」を極めて情緒的に描いています。
既に「散ること」を肯定しなければならない時局の切なさがあり、「散る悲しさ」の向こう側に、せめて「靖国神社の花となって咲く」ことを掲げて、どうにか「死」を受け入れるというのが、この曲のテーマだったように思います。
真駒内公園の桜を眺めて、お弁当を食べながら、僕はそんなことを考えていました☆
by retro21
| 2006-05-13 23:11
| 札幌骨董譚